CORTEX-M3依存部が、ターゲット非依存部1.7.0対応に

長らく、アップデートされないままになっていたTOPPERS/ASP CORTEX-M3依存部が1.7.0になりました。これで最新版ASPカーネルに追いついたことになります。
ざっと見たところ、大きな変化としては構造の改良が上げられます。
これまではarch/arm_m_gcc/ の直下にprc_xxxx というファイルを置いて、コア依存部としていました。これに対して1.7.0版ではarch/arm_m_gcc/common/core_xxxxというファイルに変更しています。
arch/arm_m_gcc/readme.txt によれば、arch_arm_m_gccの直下にはarmv7mコアを用いたチップのチップ依存部を置くことを想定しているようです。
現在のTOPPERS/ASP for LPCプロジェクトでは、CORTEX M3依存部1.3.2を独自に拡張した1.7.0非依存部対応コードを使用しています。このなかでは、arc/arm_m_gccにprc_xxxを使う構造をそのまま踏襲し、asp/chip/というサブディレクトリを新設してその中にチップ依存部を置いています。
現在、策を練っているところですが今後の公式版への追従を考えれば、素直に公式のディレクトリ構造に従う方がいいように思えます。そうすれば、フォロワーも無駄な情報を集めなくて済むようになります。
なお、CORTEX_M3依存部には、これまでコミュニティに寄せられた意見がいくつか取り入れられている模様です。
なんにせよ、これから注意深くTOPPERS/ASP for LPC プロジェクトのコードとの違いを調べ、移植を進める必要があります。