プロジェクト近況

Sourceforgeにアカウントを建てているUzumeプロジェクトですが、今のところ空っぽです。
Uzumeが目指しているのは、低価格で手軽な音声信号処理用プラットフォームです。当面の目標は二つのアーキテクチャのサポートです。

  • NXP LPC4300 (Cortex-M4)
  • ADI BF5xx (Blackfin)

LPC4300は、ローエンドのプラットフォームとして開発しています。特徴は低価格かつ手軽なことで、何しろワンチップ・マイコンですから電源もクロックも手軽です。また、浮動小数点信号処理ができますので、プログラムも敷居が低いです。欠点は性能が低いことですが、現在の見積もりではエフェクタなどの用途なら十分以上の性能を持っています。
BF5xxは、ハイエンドのプラットフォームを目指しています。特徴は何しろ高性能なことです。Blckfinの信号処理性能は同じくロックのCORTEX-M3の10倍くらいあるうえに、400MHzで動作します。これ一つでマルチレート信号処理もできます。欠点は固定小数点演算しかできないことです。今のところの目論見では、整数部8bit、小数部24bitくらいのオーディオ信号処理ライブラリを作れるといいなと考えています。
進捗はそれほど芳しくありません。
LPC4300はまだ実物がありませんので、現行品のLPC1768(CORTEX-M3)で足場をならしているところです。基本的な部分のめどはついていますので、この後はSPI関数を実装すること、Talkthroughのリファクタリングが当面の目標です。
Blackfinについては手元のBF518ボードが古いのがネックになっていますが、LPC1768に一息ついたら、32bitライブラリの構築をしたいと思っています。
人に見せられるようなものが動き出すのは来年になるかもしれません。