スタックコンピュータ—CISC RISCとスタックアーキテクチャ

酒の席でマイナーな、というより奇妙なアーキテクチャの話が出たのですが、そのときに紹介したのがこの本。

スタックコンピュータ―CISC RISCとスタックアーキテクチャ

スタックコンピュータ―CISC RISCとスタックアーキテクチャ

命令セットがコンパクトになる、スタック・マシンは組み込み用のIPコアとして最適であるとしていくつかの事例を紹介しています。
ARMがほぼ完全に組み込み世界を制覇しつつある現代としてはCPUとしてのスタック・マシンが再度日の目を見ることはなさそうですが、規模の小ささから、自分でCPUを設計仕様という人が現れることもあるかもしれません。Niklaus Wirthの研究室がリリースしたPascal Pの中間のコード"P-CODE"は、その後UCSD-Pシステムの基盤となるなど一世を風靡しましたが、そのP-CODEもスタック・マシンによる仮想マシンでした。