起動問題解決せず

TOPPERS/ASP for LPCには嫌な問題があります。デバッガを使用していないときには起動しないと言う問題です。
この問題、なかなか再現が難しいです。少なくとも私の手元では再現率は低いです。いったん再現すると同じコードでは高い確率で再現しますが、そこに持って行くのが難しい。
で、今はKirishima版のTalkthroughコードで問題が起きています。
問題の性質が性質だけに、追求しにくいのが玉に瑕です。この連休中追っかけてみましたが、呆然としました。問題が再現する場合もスタートアップコードは正しく実行されている模様です。で、どうやらタイマー割り込みの最中にアサートが起きているのです。
このアサートはターゲット非依存部でおきており、CPUがロック状態であればアサートを起こします。このコードは割り込みハンドラ中で呼ぶべきものであり、CPUロック時に割り込みはおきませんから、CPUロック状態であればコードに間違いがあることになります。
ところが、当然ですがアサートを起こした部分は割り込みハンドラ内部で呼ばれています。問題はデバッガを接続していないときに、s_sense_loc()が間違った状態を返すことのようですが、この関数は内部変数lock_flagの値を返しているだけで、この値がデバッガの有無で変わる理由がまたわかりません。
おまけに、assertで問題が発生したら出力されるはずのテキスト・メッセージも出力されていないという、困惑の状態があります。今日少し追いかけてみましたが、タスク中でassert()をかけるとちゃんとメッセージは出力されます。
ちょっと困った状況です。